久々の更新になりましたが、お相手してくれたら嬉しいです。
今回は書くのは、レトロで可愛いイラストレーター紹介のその3!
前回は中原淳一をご紹介しましたが、今回はその弟子である「内藤ルネ」という超かわいい女の子を描き続けたイラストレーターをご紹介したいと思います!
内藤ルネの絵

この絵が内藤ルネのイラスト。
くりくりの目や、ポップな色使い、後ろのポピーなど、かわいい要素がギュッと詰まっています!!!
個人的な趣味で申し訳ないですが、私は内藤ルネの師匠である中原淳一も大好きですが、内藤ルネも負けないくらい大好き。
内藤ルネの絵には、淳一の少女絵にはなかなか見られなかった「ポップさ」のようなものが感じられ、
より多くの人に受け入られやすいイラストなのではないかと思っています。
そうそう。
内藤ルネのキャラクターに「ルネパンダ」というものがあります。

これですね。
このルネパンダ、実は尻尾が黒くなっています。
でも本当のパンダって尻尾が白いらしいんです。
でもこのルネパンダが世間で大流行したため、パンダのイラストを描く時、多くの人が尻尾を黒く塗るようになったとか(お買いものパンダとかもそうなってますよねw)。
人気のあるイラストレーターの影響ってすごいですね。
他にも内藤ルネは、いちごやレモン、トマト、お花など、シンプルなイラストも描いていて、商品のデザインも手がけるなど、マルチに活躍していました。

もしかしたら、古い家を探せば、内藤ルネが手がけたグッズが、家の中から見つかることがあるかもしれませんね。
内藤ルネのプロフィール
では、ここで改めて、内藤ルネのプロフィールを少し紹介します。
イラストレーターや、デザイナーとして活躍した内藤ルネ(1932年11月20日〜2007年10月24日)は、本名は内藤功(ないとう いさお)さんといいます。
内藤ルネは、1951年の19歳の時に中原淳一に呼ばれて上京し、中原淳一が主宰するひまわり社に入社。そこで修行を重ね、1954年、『ジュニアそれいゆ』の創刊号から、表紙絵を描いたり、挿絵、人形作品などを掲載したりしました。
この頃から1964年頃まで、ひまわり社の雑誌の他にも『少女クラブ』『りぼん』『なかよし』『女学生の友』などの少女雑誌で口絵や付録、イラストを手がけるように。そして、この頃の女子に大人気の売れっ子イラストレーターになっていくのでした。
その一方で、伝説の男性同性愛雑誌『薔薇族』で表紙を描いていたことでも有名な内藤ルネ。彼自身も同性愛者だったそうですが、内藤ルネの自伝では男性との恋愛模様や、プライベートのことも書いていました。なかなか面白いので、内藤ルネ好きにはぜひ読んでほしい一冊です。

(表紙の絵、オードリーヘップバーン主演のマイフェアレディのドレスに似ている・・・)
内藤ルネの人気が再熱!?
そんな、少女雑誌のイラストレーターなどとして、一時代を築いた内藤ルネですが、何年か前に、紫文字系ファッションを扱う雑誌の表紙に、ルネのイラストが使われていたことがありました。「Violetta」という雑誌です。



Amazonさんで古本ですが買えます。この雑誌、買ったことはないのですが、表紙に内藤ルネの絵が使われており、とても可愛いなと思っていました。
ちなみに紫文字系は、ファッション用語である赤文字系(好感度やモテを意識したコンサバファッション)と青文字系(男性に媚びない原宿でよく見かけるような個性的なファッション)が融合したファッションジャンルなのだとか。なかなか興味深いです。
他にも、少し前ですが、しまむらで内藤ルネのグッズが見られたり、パックのパッケージに使われるなど、近年、内藤ルネの人気が再熱しているように私は思っていて。
何十年前に流行ったイラストが、最近になってまた愛されているのは、内藤ルネのイラストがそれほど先進的であり、時代を超える本物の可愛さを持っているからなのだと思います。
ゴスロリの元祖は内藤ルネのイラスト?
内藤ルネは、少女絵をはじめとした様々なイラストを描いてきたイラストレーターですが、他にもちょっと雰囲気の違うイラストも描いていました。
それがこの本で紹介されています。

この本、6%dokidokiというファッションブランドを持ち、モンスターカフェやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースもしていた増田セバスチャンが監修をしています。
ここでは、内藤ルネのあまり知られていない一面である、少しゴシックでダークな世界観のイラストが紹介されています。

それらのイラストを見ていると、ちょっとゴスロリっぽい服装も登場しており、もしかしたら内藤ルネがゴスロリの元祖なのでは???とも思わされます。私はこっちサイドの内藤ルネの絵が一番好きかもしれません。
増田セバスチャンは、この路線の内藤ルネのイラストも、もっと突き詰めてほしかった、みたいなことを語っていました。今は内藤ルネは亡くなってしまいましたが、この路線の内藤ルネも、もっと有名になってくれると嬉しいですね。
時代を超えて乙女心を捕らえて離さないルーツ・オブ・kawaii

内藤ルネが最前線で活躍していた時代から、何十年も経ちましたが、今もその魅力は色褪せません。
むしろ、古くて新しい可愛さとして、多くの可愛い者好きの心を掴んで離さない内藤ルネ。
私は歳をとったとしても、ずっと内藤ルネの絵が大好きのままだと確信していますし、私にできることは何もないと思いますが、次の世代にもそのKAWAIIの魂を繋いでいきたいとも考えています。
いつか、内藤ルネが追求していた、KAWAII女性になることができたら、、、
そう想像するだけで、私は幸せな気持ちに包まれてしまうのです。
それでは、ごめんあそばせ。